積極的平和主義

※※※9月7日(月)9月定例議会上程案件説明、知事との政策協議※※※

この度の「安保法制」改正に際して、安倍首相は、「積極的平和主義」という言葉を多用されています。

この「積極的平和主義」という言葉は、ノルウェーの平和学者、ヨハン・ガルトゥング博士が提唱したものです。

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博士は、「積極的平和主義」を「貧困や差別といった構造的な暴力のない状態」と定義しています。

そして、これを目指すためには、「外交や草の根交流などによる対話と和解、そして人道支援や経済協力」などが必要だと説いています。

これが本来の「積極的平和」主義の意味するところです。

安倍首相の言う、「米国などとの軍事同盟を拡大し、世界中で軍事力を行使して平和に積極的に貢献する。」という「積極的平和主義」とは全く違います。。

この様な観点から、去る8月19日に博士が来日した時、安倍政権の看板政策「積極的平和主義」を、博士の「積極的平和主義」とはかけ離れていると真っ向から否定しました。

更に博士は、「積極的平和主義は、日本国憲法の前文・第9条と軌を一にするものだ。」とも述べられ、「9条が当たり前の世界の構築」を提唱されました。

我が国のリーダーが、非常識なキーワードを世界に向けて堂々と唱え続けることこそ、国益を損なう最たるものと言わざるを得ません。

積極的平和主義に直球勝負。