追悼・鉄の女宰相

※※※4月9日(火)南部土木事務所協議、中主小学校保護者意見交換会※※※

英国発の女性首相として、11年に渡り保守党政権を率いたマーガレット・サッチャー女史が脳卒中で死去されました。 享年87歳でした。 私は、彼女が首相を引退した後に出版した「サッチャー回顧録(上・下2巻)」を購入し、夢中で読んだことがあるだけに、彼女の訃報を聞いたときは熱いものがこみ上げてきました。 心から、ご冥福をお祈りいたします。

サッチャー女史

サッチャー元首相は、その強硬な政治姿勢から「鉄の女」、「鉄の宰相」と呼ばれていました。 「英国に必要な改革を頑として断行した人」、また、良くも悪しくも「自分が決めた政策を貫く政治家」と表されています。 キャメロン英国首相も「単に英国を引っ張っただけでなく、英国を救った。」と最大級の賛辞を述べらています。

サッチャー回顧録 

彼女の政策は、厳しい批判を受けながらも「国有企業の民営化金融の規制緩和を推進することで経済を活性化させる。」という市場経済を重視した立場を貫きました。 その結果、「サッチャーは、英国により効果的な経済システムを造り上げたが、同時に国内産業に打撃を与えた。」、また、「貧富の差」を拡大したとも批判されました。

しかし、今では多くの英国国民が、彼女の白黒をはっきり付ける政治手法を懐かしみ、尊敬の念を抱いていると言われるています。 また、米国レーガン大統領と共に反共主義を掲げながらも、旧ソビエト連邦のゴルバチョフ書記長を高く評価し、東西冷戦の終結にも尽力したことなどから、彼女の評価は今後の歴史が下すといえます。

レーガン米国大統領と 

「Love her or Hate her」(彼女を愛すべきか憎むべきか)、これが英国民の心情でしょうか。  サッチャー女史の葬儀は国葬ではなく、軍の儀礼に則った葬儀がロンドンのセントポール大聖堂で行われるようです。 心から、ご冥福をお祈りいたします。

鉄の政治姿勢に直球勝負。