香取市佐原の魅力

 ※※※ 11月1日(火) 千葉県香取市行政調査 ※※※

 「滋賀県でも起こりうる液状化による被害に備える」ことを目的に、千葉県香取市にお伺いし、液状化被害の現状について調査してきました。 香取市役所では、副議長、議会事務局長ご同席の下で、総務課長長、建設部参事など職員の皆様から、液状化の被害状況について丁寧で詳細な説明を受け、その後、液状化による被害地を視察調査しました。 この具体的な内容は、県政報告第3号で報告させていただきます。

香取市市役所

利根川堤視察

液状化被害現場 

 さて、千葉県香取市は、平成18年に佐原市と近隣の町が合併してできた人口約8万4000人の市です。 特に市内の佐原地区は水郷を張り巡らした「小江戸」と呼ばれる歴史的景観を残す地区です。 国選定の重要伝統的建築物群保存地区でもあり、古い商家や旧家が建ち並び、これらの中で今でも営業を続けておられ、「生きている町並み」という、とても趣のある魅力溢れる観光地でした。 この歴史的地域が、辛くも地震による倒壊や破損、液状化の被害を免れた(下流で一部被害有り)ことは、本当に良かったと思いました。

保存地区の看板娘と

 また、この地は日本で初めて実測による全国地図を作成したことで有名な 伊能忠敬 のふるさとでした。 忠敬は米や酒を扱う豪商に生まれ、家業の傍ら天文暦学を勉強し、49歳で隠居してから江戸で本格的に学び直して、55歳から全国測量に取りかかったという、驚くべきというか、敬意を抱かざるをえないお話しをお聞きしました。

伊能忠敬記念館にて 

全国測量は、合計10回、総歩行距離約35,000㎞、実に地球1週分。 この測量の成果は、彼の死後3年目に「大日本沿海興地全図」として結実しました。 そして、測量器械も飛行機もない時代につくられた地図の正確さは、ほとんど現在の地図と合致しており、驚くべき正確さでした。 日本人として、一度は訪ねておきたい場所です。

この一歩から

 香取市役所の副議長様はじめ職員の皆様もとても親切丁寧に接していただき、地域の方々のお人柄の良さも感じられました。 皆様も是非、千葉県香取市の「小江戸」佐原に行かれること、自信を持ってお薦めします。 

 液状化調査に直球勝負。