例えば、「7+8」の足し算をする時、7を2と5に分け、8にこの2を足して先に10にして、この10に残りの5を足して15と計算するやり方です。(勿論、8を3と5に分けてもよい)

この方法を指導する時、7の下にぶら下がったさくらんぼの実を2つ描き、2と5を実の中に書くことから、さくらんぼ計算と呼ばれているそうです。

しかし、小学1年生が「さくらんぼ計算」を強いられて、「10+7」の場合に10を3と7に分けるといったムダなことをする子供も出ており、現場が混乱していることから、文科省に疑問が寄せられました。

また、テスト中でさくらんぼ計算の図を使うような指示がないにもかかわらず、図を解答用紙に書かずに省略したところ、全部1点ずつ引かれるなど、やり方を強制することにも疑問が寄せられています。

このほかにも、さくらんぼ計算のせいで娘が算数が大嫌いになり、中学3年になっても苦手の自己暗示から抜け出せずに数学を拒否している、とのツイートなどもあった。

賛成派は、「5以上の数字はさくらんぼ計算の方が楽」、反対派は、「10を1つの束にすることに違和感を感じる」、「自分に合ったやり方で計算すれば良い」といった声が上がているようです。

文科省は「さくらんぼ計算」の言葉は使っておらず、「学習指導要領でこういう考え方で計算できるという基準を示しただけで、やるかどうかは、各教育委員会か各学校での判断」としています。

さて、私は「サクランボ計算」なんて言葉は知りませが、どちらかというと無意識に「さくらんぼ計算」をしていることが多いようです。 

それは、簡単で要領良く、間違いが少なく計算できるように感じるからです。 

例えば、123+45+67+85の計算は、先ず123+67と45+85を計算し、次に190+130を計算するなど、無意識に分かり易い大きな数字にして計算しています。

これが「サクランボ計算」の考え方だと思うのですが、何か算数だけでなく、「自分の人生観やものの考え方」が現れている様にも感じました。

いずれにせよ、これは強要されるようなものではなく、それぞれに応じた計算方法でやれば良いと思います。

この計算方法を強要されることで、算数嫌いの子ども達が出るような事態は避けて頂きたいものです。

各自の計算方法に直球勝負。