病床6尺の秋

※※※10月19日(金)※※※

正岡子規の秋の句と言えば、「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」の俳句が有名で、この句を知らない人は先ずいないと思います。

yjimage1私が好きな子規の秋の俳句は、「淋しさの 3羽減りけり 鴫(しぎ)の秋」です。

結核から脊椎カリエスを発症し病床についた際、門弟から贈られた鴫(しぎ)を見て詠んだのだそうです。

そして、「病床6尺」を綴り、若干36歳でこの世を去る前日に詠んだのが、「糸瓜(へちま)咲いて 痰(たん)のつまりし 仏かな」これが子規の辞世の句となりました。 

 子規は「野球」という言葉を造っくれた恩人です。 

例年、秋になると、この3つの句が私の頭の中を去来します。 思い出さざるを得ないの秋の句です。

秋の句に直球勝負。