コリジョンルール

※※※5月4日(金)※※※

日本のプロ野球で昨年から導入された新規則に「コリジョンルール」があります。 「コリジョンルール」とは、「衝突ルール」とも呼ばれ、その名の通り衝突防止のためのルールのことです。 

その大まかなルールは、①走者が捕手に強引な体当たりをすることの禁止。 ②捕手のブロックと走者の走路を妨害することの禁止。 ③送球がそれた場合など、やむを得ない事情で捕手が 走路に入った時にはなるべく激しい接触を控える事、の3点です。 

これらを踏まえて、審判団が悪質かつ危険な衝突を行ったとみなした場合には該当者に対して警告や退場を宣言しますが、「捕手のブロック」行為なのか、「走路の妨害」行為なのかの判定が問題となります。

「コリジョンルール」が定められた理由は、本塁でのクロスプレーの際にわざとキャッチャーを吹き飛ばすようにタックルを仕掛けるランナーを減らすことも目的とされています。

昨日のプロ野球実況を見ていると、オヤ?と思う様なプレーがありました。 そして、今春の選抜高校野球大会での出来事を思い出しました。

そして、それは滋賀県代表の彦根東高校と岩手県代表の花巻東高校との一戦でした。 問題のコリジョンルールに関わるプレーは、0-0で進んだ6回表、彦根東高の攻撃で起きました。

1死走者3塁からのスクイズ、打者はスクイズバントは失敗し打者アウトで2死。 しかし、スクイズバントを一塁へ転送中3塁走者が本塁へ向かい3・本間で挟殺プレイが行われました。

この時、3塁走者が本塁へ突入を試みますが、捕手が3塁ラインを跨いでおり、走者は衝突を避けるために本塁直前で捕手をめがけてスライディングを行いました。

この3塁走者のプレーが「守備妨害」と判定され、ダブルプレーとなりました。 しかし、私が見る限りこれは「走塁妨害(=オブストラクション)」と言えます。

コリジョンも何もなったもんではありません。 この試合は、彦根東高の増居投手は9回終了時点でノーヒットノーランを達成しましたが、惜しくも0-1で惜敗しました。

コリジョンルールに直球勝負。