発達障害の基礎知識

※※※8月25日(金)※※※

今日は、9月県議会を前に、「発達障害」について学習・研修して来ました。 今日は「発達障害」に関する基礎知識しか書きませんが、議会ではこれら障害を持つ人達の雇用・生活支援について質問をする予定です。

発達障害」は、脳機能の障害・失調が原因であり遺伝的要素が強く、母親の低栄養、栄養の偏り、喫煙などが影響していると言われており、人ひとりで症状は異なります。

「発達障害」という言葉を聞けばどちらかというとマイナスのイメージを描きがちですが、発達障害の人で功成り、名を挙げた人は天才や有名人は数多くいます。

自ら障害を告白している有名人には、日本人では、黒柳徹子(タレント)、ミッツ・マングローブ(タレント)、玉置浩二(歌手)さんなどがいます。

また、トム・クルーズ(映画俳優)、パリス・ヒルトン(モデル)、ブリトニー・スピアーズ(歌手)、スーザン・ボイル(歌手)さんなども、障害を告白しています。

さらには、アルバート・アインシュタイン(物理学者)、スティーブ・ジョブズ(経営者)、ビル・ゲイツ(経営者)、ウォルト・ディズニー(経営者)、スティーブン・スピルバーグ(映画監督)なども、障害に悩みながらもその才能を発揮した人物とされています。

発達障害の人で功成り名を挙げた人は天才と称され、そうで無い多くの人たちは「お宅」と称されている現状もありますが、いわゆる進学校では、この傾向が強い様に感じています。

また、政治家や教員の中にも相当数の「発達障害」の範疇に入る人物がいる様にも感じています。

これらの状況を体系的に分類し、数値化する事によってより今の状況を詳細に把握すること、それに対して的確な対処をして行くという事が重要だと考えています。

さて、「発達障害」には、大きく分けて3種類に分類できます。(赤字は私が当てはまる項目)

1)ASD(自閉スペクトラム症)の特徴

 物事を中途半端にしておく事が我慢できない、コンピュータや機械が凄く得意、予定が急に変わるのが極めて苦手、全体より細かいところが気になる、冗談を本気にとらまえる、ファッションや流行に全く興味が無い、ストーリーのある本より図鑑や辞典が好き、人込みが苦手、飲み会に行くより図書館に行く方が好き、等。

2)ADHD(注意欠如多動症)の特徴

 一カ所にじっとしているのが我慢できない、人にちょっかいを出すのが好き、良く人の会話に割り込んでくる、人の持ち物を手当たり次第に触る、口より先に手が出てしまう、飽きっぽい、持ち物を良くなくす、人が話しかけているのに聞いていないように見える、部屋が驚くほど散らかっている、最後まで仕上げるのが苦手、忘れっぽい、等。

3)LD(限局性学習症  ⇒  学習障害)の特徴

勉強は良く出来るが本読みは苦手、勉強はできるが漢字は苦手、計算問題は極端に苦手、図形の問題は特別苦手、人の話を聞いても良く分からないけれど紙に書いてあると良く分かる、紙に書いてある事は理解出来無いけれど先生が話をすると理解できる、大きな文字で書かれた本は理解できるけれど、文字が小さくなると途端に読めなくなる。

如何でしょうか? 皆さんも当てはまっている部分があるのではないでしょうか?

この様に発達障がいという症状を類型化すれば、 この子は発達障害の子であるという事を理解した上で接する事が出来るので円滑な対応が可能になります。

ところがその事を指導者や教育する側の人間が理解せずに接すれば、 この様な子どもは集団生活に馴染まないので攻撃の対象になります。

そのように考えて行けば、自分自身も含めて周囲の人や或いは自分の子どもが発達障がいなのかどうかを知っておく必要があります。

ある子供が家に帰って来てお母さんに「お母さん算数って難しいね。 学校でリンゴが3つとみかんを2つを足したらいくつ と聞かれたんだけど、何でリンゴとみかんを足さなければいけないの」と尋ねた場合、この子にとっては足し算をする事よりも、「何故、リンゴとみかんを足すのか?」というところで思考が止まってしまっています。

ある意味発想はユニークなのですが、本来の足し算の勉強と言うところでは、この子は後れを取ってしまいます。

「発達障害」という言葉は流行語になっていますが、その実態を把握している専門家は極めて少なく、 理解しておかねばならぬ教育現場の教員の認識は非常に低いレベルだと言われています。

重要な事は「発達障害」の定義を明確に規定し、私たちは勿論、特に教育現場で子どもと直接向き合っている先生方から変わってゆかないとなりません。

発達障がいを持つ人達に直球勝負。