至極真っ当な意見

※※※6月2日(水)※※※

元自由民主党総裁であり、元衆議院議長でもある河野洋平氏の至極真っ当な意見が目につきました。

~ ~ ~ 安倍(晋三)さんは「自民党は一貫して改憲をめざしている政党だ」という。 しかし、これは間違いだ。自由民主党は自由党と民主党が合併してできた党だ。

合併するときの自由党は吉田(茂)さんがリーダーで、いわば護憲政党。 民主党は鳩山(一郎)さんがリーダーで、憲法改正を目指す改憲政党だった

護憲党と改憲党が一緒になって改憲党になるとは思えない。 合併してできた自由民主党は一貫して改憲を主張する政党だなんて言うことは、明らかにスタートから認識が間違っている。

突如としてああいうこと(9条改正)をおっしゃる安倍さんの言い方に、私はまったく驚いている。理解のしようもない。

私は憲法第9条はさわるべきではないと思う。 このままでも国民の皆さんは納得しておられるのだから、このままでいい。

人によっては軍隊というべき自衛隊の存在がある以上書くべきだという人もいるが、それは間違っている。

憲法は現実に合わせて変えていくのではなくて、現実を憲法に合わせる努力をまずしてみることが先ではないか

「事実上はこうだから憲法をこう変えましょう」と、憲法が現実を後から追っかけて歩いているなんて、憲法にはひとかけらも理想がないのかと言いたくなる。

憲法には一つの国家の理想がこめられていなければならない。

しかも、安倍政権のもとで憲法問題をやるなんて、あり得ないことだ。

おそらく最近の日本の政治の中で、もっともこれまでの方向と違う方向をさしている政治の中で憲法を変えるということは、日本の歴代内閣がやってきた方向ではない。

安倍(政権)という不思議な政権ができて、その人が指さす方向に憲法を変えていくなんて、私は到底納得できない。

それに費やす政治的エネルギーは、他にもっと使わなければならないことがたくさんある。 憲法(改正)について、私は同意できない。  ~ ~ ~

正に正論ではないでしょうか。 私は、河野氏のこの発言に賛同します。

まっとうな政治家の意見に直球勝負。