対米追従ポチ外交

※※※2月9日(木)※※※

『トランプの真実』(実業之日本社)によると、トランプ氏はゴルフについて、以下のように語っています。

「ゴルフはビジネスのためのスポーツだ。 私はランチを食べながらでは絶対にまとまらなかった取引をゴルフのコースでまとめたことがある」。

「ゴルフのコースには仲間意識がある。 お互いのことをよく知り、パートナーになる」

一緒に昼食を取るよりゴルフコースを回った方が相手をよく分かるようになる」 、これらは、「ゴルフ外交」の利点を力説したトランプ米国大統領の言葉です。

ゴルフ好きの私には、この言葉の意味はよく理解できますので、この言葉を否定するつもりは全くありません。

安倍首相は、今夕渡米し、10日にワシントンでトランプ大統領と首脳会談を行った後、トランプ氏の経営するリゾートがあるフロリダ州に移動し、ゴルフを共にプレーするとされています。

安倍首相は、トランプ氏の印象について、「信頼できる指導者と確信した」と述べているが、こうしたプライベートな機会も活用して、信頼関係をさらに深め、日米同盟の強固さを国の内外に示す狙いがあるとみられています。

日米外交史を振り返ると、日米両国のトップは過去にもさまざまな方法で人間関係を深め、信頼関係を構築していることは事実です。

安倍首相の祖父、岸信介氏も首相時代の1957年に訪米した際、ドワイト・アイゼンハワー大統領とゴルフを楽しみ、一気に親密さを増したことは有名です。

この人間関係が、60年の日米安全保障条約改定につながったと言われています。

官邸周辺は「各国首脳は当然、国益を背負って外交をしている。 だが、最終的には人間と人間の信頼関係を築けるかどうかだ。」と語っています。

しかし、万が一、安倍首相の「ゴルフ外交」でトランプ氏と打ち解けられ、日米間の信頼構築に成功しても、否、成功すれば、それは大きく国益を損なうことだと言えます。

つまり、米国内や世界各国のの反トランプ派の反感を買い、とりわけイスラム過激派の標的になることを意味するからです。 また、中国・韓国をはじめとした近隣諸国との関係悪化を招くこと必至です。

米国至上主義」、「日米至上主義」は、即ち、世界からの「孤立主義」に他なりません。 また、日本人は、軽薄で節操がなく、強者には揉み手ですり寄る嫌な人種とみられることにもつながります。

大きく国益を損なう「短絡思考外交」、「対米追従ポチ外交」は、即刻辞めるべきです。 でないと、世界から大きなしっぺ返しを受けることになります。

節操のない外交に直球勝負。