広島は、私の第二の故郷。 私が教員を志す決意を固めた地、私の政治の原点が在る地です。
被曝71年目の「原爆の日」に黙祷。
あゝをとうとよ、君を泣く、君死にたまふことなかれ。
末に生れし君なれば、親のなさけはまさりしも、親は刃(やいば)をにぎらせて 人を殺せとをしへしや、人を殺して死ねよとて 24までをそだてしや。
堺(さかひ)の街のあきびとの 舊家(きうか)をほこるあるじにて 親の名を繼ぐ君なれば、君死にたまふことなかれ。
旅順の城はほろぶとも、ほろびずとても、何事ぞ。君は知らじな、あきびとの 家のおきてに無かりけり。
君死にたまふことなかれ。すめらみことは、戰ひに おほみづからは出でまさね、
かたみに人の血を流し、獸(けもの)の道に死ねよとは、死ぬるを人のほまれとは、大みこゝろの深ければ もとよりいかで思(おぼ)されむ。
あゝをとうとよ、戰ひに 君死にたまふことなかれ。
すぎにし秋を父ぎみに おくれたまへる母ぎみは、なげきの中に、いたましく わが子を召され、家を守(も)り、安(やす)しと聞ける大御代も 母のしら髮はまさりぬる。
暖簾(のれん)のかげに伏して泣く あえかにわかき新妻(にひづま)を、君わするるや、思へるや、十月(とつき)も添はでわかれたる
少女ごころを思ひみよ、この世ひとりの君ならで あゝまた誰をたのむべき、君死にたまふことなかれ。
戦争のない世界に直球勝負。