不戦の誓い

※※※8月6日(土)※※※

広島は、私の第二の故郷。  私が教員を志す決意を固めた地、私の政治の原点が在る地です。

被曝71年目の「原爆の日」に黙祷。

冨波 義明さんの写真
 
冨波 義明さんの写真
君死にたまふことなかれ ~旅順口包圍軍の中に在る弟を歎きて~       与謝野 晶子

あゝをとうとよ、君を泣く、君死にたまふことなかれ。

末に生れし君なれば、親のなさけはまさりしも、親は刃(やいば)をにぎらせて 人を殺せとをしへしや、人を殺して死ねよとて 24までをそだてしや。

堺(さかひ)の街のあきびとの 舊家(きうか)をほこるあるじにて  親の名を繼ぐ君なれば、君死にたまふことなかれ。

旅順の城はほろぶとも、ほろびずとても、何事ぞ。君は知らじな、あきびとの 家のおきてに無かりけり。

君死にたまふことなかれ。すめらみことは、戰ひに おほみづからは出でまさね、

かたみに人の血を流し、獸(けもの)の道に死ねよとは、死ぬるを人のほまれとは、大みこゝろの深ければ もとよりいかで思(おぼ)されむ。

あゝをとうとよ、戰ひに 君死にたまふことなかれ。

すぎにし秋を父ぎみに おくれたまへる母ぎみは、なげきの中に、いたましく わが子を召され、家を守(も)り、安(やす)しと聞ける大御代も 母のしら髮はまさりぬる。

暖簾(のれん)のかげに伏して泣く あえかにわかき新妻(にひづま)を、君わするるや、思へるや、十月(とつき)も添はでわかれたる

少女ごころを思ひみよ、この世ひとりの君ならで あゝまた誰をたのむべき、君死にたまふことなかれ。

戦争のない世界に直球勝負。