三次喫煙防止法

※※※12月17日(月)※※※

日本では受動喫煙が原因で年間1万5000人が死亡」(厚生労働省研究班の推計データ)

このデータは、昨年5月に公表されたもので、肺がんや心筋梗塞、虚血性心疾患、脳卒中などの重大疾病が一様に「受動喫煙の影響を受ける病気」とされ、それによる死亡者数が2010年の2倍以上に増えたとする衝撃的な内容でした。。

受動喫煙」(=二次喫煙)とは、喫煙者が吐き出した「呼出煙」を吸うこと、つまり、「他人のたばこの煙を吸うこと」です。

また、たばこの先端から出る「副流煙」を非喫煙者までもが吸い込むことで、これらにより、起こる健康リスクが問題視されています。

そのため、分煙化や屋内禁煙などの「受動喫煙防止対策」があちこちで取られています。

その様な中、今般問題となっているのは、「三次喫煙」です。

三次喫煙とは、受動喫煙が終わった後も表面上にまだ残る有害物質を吸入することであり、残留受動喫煙、サードハンドスモークとも言います。

「二次喫煙」が短い期間でその空間から消えた後も、ニコチンと他の要素は表面を覆って毒素を発し続ける傾向があります。

確実に換気をして喫煙しても、その空間では三次喫煙による堆積を排除できないとされています。

特に小さな子供たちは床に這って洗わずに食べる可能性が高いため、三次喫煙は潜在的に乳児や幼児に危害をひきおこすと考えられています。

しかし、三次喫煙は比較的新しく発見された概念であり、受動喫煙(二次喫煙)と比較すると一般の認識は低いのが現状です。

三次喫煙は幼児の発育過程の脳に危害をもたらすという説もあり、今後の「三次喫煙防止法」の制定は急務だと考えています。

三次喫煙に直球勝負。