※※※12月3日(月)※※※
「日本人の本来の姿」とは何か。 私は、日本人のDNAの中に組み込まれ、長い歴史の中で育まれてきた「思いやりの心」だと思います。
大陸文化に大きく影響された独自の政治体制から作り上げられ、連綿と受け継がれた日本人特有の人間性とも言えます。
かつて、「なでしこジャパン」の宮間あや選手が、正にこのお手本の様な行動を取ってくれて感激したことがありました。
米国との決勝戦で最後のペナルティキックが決まった瞬間、なでしこの選手達は歓喜の輪を作り喜びを爆発させました。
しかし、1人だけ、宮間選手の姿だけはその輪の中になく、彼女の姿は米国選手の中にありました。
自分たちの勝利を喜ぶ前に、米国選手と激闘を称え合っていたのです。 この相手を思いやる心こそ、日本人の神髄だと感じました。
私は高校生の時、得点した時や安打を放った時、そして、勝利した時に腕を上げ歓喜のポーズをとることを自重する様に教えられました。
それは、自分達の喜びの裏には、必ず敗者がいること、敗者である相手への思いやりの大切さからです。
その教えは、自分が指導者になってからも受け継いできました。 だから、選手にはガッツポーズや胴上げやばか騒ぎは、厳に慎ませてきました。
喜びを素直に表すことも大事なことですが、それよりも、他者への思いやりを優先させていました。
それが、真のスポーツマンシップだと確信していました。 これが私の考える「フェアネス」、日本人が体内に持つ「日本人の本来の姿」です。
明日は、定例県議会の代表質問、7日からは一般質問が始まりますが、心ないヤジは慎みましょう。
日本人のフェアネスに直球勝負。