世界の中の日本

※※※11月23日(金)※※※

早坂隆「世界の日本人ジョーク集」中公新書から  

~ 見渡す限り広がる米国の片田舎の草原では、無数の羊がのんびりと草をはんでいました。 そこへ、一人の日本人が乗り込んできた。 

そして、羊飼いの老人に早口で、「この草原にいるあなたの羊が何匹か1発で正確に当てたら、羊を1匹貰えるか?」と言った。

そんなことは無理だと考えた羊飼いの老人は、この申し出をOKした。

すると日本人はバッグからパソコンを取り出し、インターネットでNASAとつなぎ、探査衛星を使ってデータを収集して「307匹」と断言した。

これを聞いた、老人は「1匹持って行きな。」と一言だけ言った。日本人は近くにいた1匹を乱暴に掴み、自分の車のトランクに放り込んだ。

その様子を見ていた老人が、「今度は俺の番だ。 君がどこの国の人かを1発で言い当てたら、その1匹を返してくれるかい?」と言った。

日本人は分かる訳ないと言った表情で「成るほど、良いよ」と応じた。

考える間もなく老人が「君は日本人だ。」と言うと、日本人は驚き、「何故、分かった?」と尋ねた。

「そんなこと簡単さ。 あんたは呼びもしないのにここへ来て、俺がとうに知っていることを自慢げに後からなぞり、おれの大事な所有物をさらってゆこうとしている。 こちらからは何も頼んでいないのにね。」と答えた。 

そして、「しかも、あんたは俺のビジネスを全く理解していない。 さあ、トランクに入れた俺の大事な番犬を返してくれ」~ ~ 

この度の日産自動車の代表取締役会長のカルロス・ゴーン氏の逮捕のニュースを見聞きする度に、このジョークと重なってしまいます。 

さて、日本と仏国、或いは、日本と世界の国々との間にビジネス倫理の温度差というものはないのでしょうか。 

疑問でもあり、心配でもあります。

世界の中の日本に直球勝負。