ガラシャの生き様

※※※10月26日(金)※※※

散りぬべき時、知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ

この句は、織田信長を討った明智光秀の娘にして、キリシタン大名細川忠興の妻である細川ガラシャの辞世の句です。 

意味は、「散り際をわきまえてこそ花の価値であり、人も又、引き際をわきまえた立ち振る舞いにこそ人の価値がある」です。

辞世の句マニアの私の中でも、お気に入りベスト5に入るものです。

ガラシャは敬虔なクリスチャンですが、石田三成の攻撃に抵抗し、キリスト教で禁じられている自害を以てその生涯を閉じます。

よく場違いな言動をする人のことを、「空気を読まない人」、「空気が読めない人」と言いますが、最近、特に気になるのは政治家です。

知恵も知識も経験も手腕も無いのに、口先だけ、上辺だけの政策用語を知っていれば一人前の政治家だと思い込んでいる人達の増殖を見るにつけそう感じてしまいます。

この様な人達の言葉は空虚で宙を浮き、無責任に批判ばかりを繰り返すだけで、周囲の状況や人々に対する思いやりも心遣いない、パフォーマー政治家です。

周囲を見渡せる感性と能力を磨き、己の分際、身の程、そして、謙虚さと真摯に学ぶ姿勢を身につける事が政治家への第一歩だと感じています。

また、それができないのであれば、引き際を考えることが肝要でしょう。 

場になじむ言動に直球勝負。