アベフト症候群②

※※※5月23日(水)※※※

5月6日に起きたアメリカンフットボールの悪質タックル問題は、スポーツ庁が日大からの聴き取りに着手し、遂に国が乗り出す事態となりました。

23日に行われた日本大学の内田正人前監督、井上奨コーチの記者会見は誰が聞いても説得力に乏しく、日大アメフト部の自浄能力が無いことが露見した感があります。

この日の会見冒頭で内田前監督が3回、井上コーチが3回、それぞれ深々と頭を下げ、選手への「指示」を認めて収束に向かうのかと思われていましたが、見事に裏切られてしまいました。

監督として結果責任は認めましたが、これまでの見解通り、あくまで宮川泰介選手が意味を取り違えて犯した反則、つまり、あくまで「認識の違い」であると釈明しました。

しかも内田前監督は宮川選手の起用やその条件のラフプレーについて、試合前に井上コーチや宮川選手本人と話した記憶がなく、全てコーチ陣と宮川選手の間の会話だと言い出す始末です。

具体的な責任や批判は、最悪でも井上コーチの責任で止め様とする意図が透けて見えました。

これって、正に「もりかけ問題」の総理と財務省の関係と全く同じではないでしょうか。

権力者を守るために下の者が嘘に嘘を重ねてしまう。 事の発端となった権力者は責任を下の者に押しつける。 正にアベフト症候群(シンドローム)です。 

「アメフト問題」と「もりかけ問題」が違うのは、「如何にやらされたとはいうものの、やったのは私であり、私に責任がある」と毅然と発現した日大の選手がいたことです。

しかし、政府はこの「アメフト問題」の真相を究明するためにプロジェクトチームを組織するとの方針だそうですが、「もりかけ問題」の真相を究明するプロジェクトチームを作る方が先でしょう。

アベフト症候群も極まれり。 

程度の低い政治・政治家に直球勝負。