アベフト症候群①

※※※5月22日(月)※※※

「もう僕にはアメフトを続ける権利がありません。 するつもりもありません。」 これは、アメフトの「危険行為」をした渦中の日本大学アメフト部の選手の言葉です。

(これはアメフト競技中のプレーではないと感じていますので、以下危険行為と表現します。)

テレビに顔と名前を出し、自分の言葉で正直に話す姿を見ていると、意図的に危険行為を行ったやばい選手と言うより誠実で正直な好青年の印象が見て取れました。

それだけに、未だ学生である20歳そこそこの青年をこの様な場に出すような状況を作った日大アメフト部の監督や指導者、そして、日本大学の責任は極めて大きいと感じました。

指導者の支持だとは言え、当該選手が行った危険行為は許されるものではありません。 しかし、彼がこの様な行為を行わざるを得ない状況に追い込んでいった背景は解明されるべきです。

彼はあの行為を行う何日か前から監督や指導者からこの行為の実行を求められていましたし、直前にもコーチから念を押されていました。 さらには、行為後には監督からねぎらわれてもいました。

これら一連の事実関係をみても、この行為は本人の自主的なものではなく、強要されたものであると考えられます。 

この行為の後、退場処分を受けた彼は、テント内で号泣していた様子も朝日新聞の記者により公開されており、彼の忸怩たる思いが伝わってきます。

一方、監督を始めとした指導陣や大学当局はあくまで「指導陣の支持と選手の理解の乖離」、つまり、「監督の指示を選手が勘違いしていた」とのコメントに終始しています。

これは「余りにもひどい責任転嫁」でしょう。 「あの様な行為を指示していない」、「選手が勘違いしている」と言うのならば、1プレー目で選手を交替させるべきでしょう。

退場になるまで知らん振りしておいて、周囲からしてきされた途端、それは選手の思い違いによる行為だというのは、指揮官としての資質どころか、人として最低です。

日大アメフト部指導陣や大学当局の対応を見ていると、民主主義をないがしろにしている安倍総理の「もりかけ問題」への対応と重なって見えるのは私だけでしょうか?

まさに、「アベフト症候群」というべき状況が日本中に蔓延しています。

アベフト症候群に直球勝負。