民衆支持の幻影

※※※4月27日(金)※※※

独裁者として知られるアドルフ・ヒトラーが夫人のエバを道連れにベルリンの帝国首相府の地下壕で自殺したのは、1945年4月30日のことです。

二人の遺体はヒトラーの遺志により地上に運ばれ焼却されましたが、遺体は炭化し、ソ連軍が遺体を回収しようとしても、義歯ととあごの骨の一部しか回収できなかったそうです。

西と東から挟撃され、滅亡の淵に陥った時、彼はこう叫んだそうです。 「だから、どうだと言うのだ。 ドイツ民族自らが、この様な運命を選択したのではないか

つまり、「自分は民衆からの支持を得てこの国の治政を行ったのであり、今の様な状況に陥ったのは、私を支持した国民のせいだ。」との言い訳です。

「私は民衆から支持されている」、「民衆の支持を得て、選挙で勝ったら何でも出来る」、「俺に反対なら、選挙で落とせ」等と強弁する政治家がいます。

昨日の政府与党幹部の「内閣不信任案を提出するのなら、解散総選挙をするぞ」発言も同じ発想です。

ヒトラーと同じような発想、発言をする日本人政治家が幅を利かしている現状に強い危惧を覚えます。

だから、どうだと言うのだ。 日本人自らが、この様な運命を選択したのではないか」などと言われる日が迫っています。 歴史は繰り返します。

真の民主主義に直球勝負。