不倒・不屈の精神

※※※3月21日(水)※※※

ピョンチャン・パラリンピックが閉幕しました。 そこで、久しぶりに本棚にある星野富弘さん(1946年:群馬県生まれ71歳))の詩画集「鈴の鳴る道」を開きました。

心や身体が疲れた時など、ふっと目を通すと、とても心が癒される、私の「心の常備薬」です。

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星野さんは、桐生高校から群馬大学へ進まれ、体育教師として中学校に赴任した1970年にクラブ活動(器械体操)の指導中に、頚椎損傷の事故に合い両手足の自由を失いました。

その後は、病院で寝たきりの生活を余儀なくされましたが、口に絵筆を咥えて文字や絵を描き始められました。 多分、皆さんもどこかで彼の作品をご覧になられたことがあると思います。

彼の作品には、人間の裸の心が正直に書き綴られており、人間の強さだけでなく、弱さ・醜さが、口に咥えた筆で書かれたとは思えぬ緻密で素朴なタッチで描かれています

この画集「鈴の鳴る道」の中で、私の好きな作品を4つ紹介します。

①私が若手教員として、高校野球の指導に熱中していた頃、 「ラジオから 流れているはずの、甲子園の歓声。 私にはひまわりの中から聞こえる。」

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②私が母を亡くした頃、 「誰がほめようと、誰がけなそうとどうでもよいのです。 畑から帰ってきた母が、出来上がった私の絵を見て、『へえっ』と一声驚いてくれたら、十分なのです。」

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③私が教員として悩んでいた頃、 「花がきれいですねえ。 誰かがそう言って、後ろを通り過ぎて行った。 気がつくと目の前に花が咲いていた。 私は何を見ていたのだろう。 この華やかな春の前で、一体何を考えていたのだろう。」

④私が今感じていること、 「いのちが、一番大切だと思っていたころ、生きるのが苦しかった。 いのちより大切なものがあると知った日、生きているのが嬉しかった。」

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不撓不屈の声に直球勝負。