ピョンチャン五輪「ノルディック複合団体」で、前半飛躍で3位につけた日本は、後半の距離で4位に順位を落としてフィニッシュしました。
今大会で悲願の金メダル獲得を目指していたアンカー・渡部暁斗選手は、3種目を終えて個人ノーマルヒルで銀、同ラージヒルで5位、団体戦は4位に終わり、ソチ五輪の銀、6位、5位とほぼ同様の成績でした。
「『金メダルを獲る』とプレッシャーをかけていたが、結果的にソチと同じ。4年間で何も変わらなかったなという思いはある」
また、「気分はソチの時と一緒。銀メダルを獲ってうれしいはずなのに全然うれしくない」と率直な胸の内を吐露しました。
中でも、「ソチの前から数えると8年間戦ってきて結局何も変わらなかったのかな」とのコメントには、彼の無念さがにじみ出ていました。
個人ラージヒルの後には、「頂上は見えているけど上り方が分からない」と語っていました。
今日の団体戦後には、「山頂を目前にして1回引き返さなきゃいけないのかもしれない。 1回下山して自分を見つめ直して、装備を整えてもう一回登る準備をしようかな」との
コメントには、真のスポーツマンの姿を感じました。このブログを書いている最中に、渡部選手が肋骨を骨折しながら競技に出場していた事を知りました。
五輪で金メダルに輝く姿を見る事は素晴らしい事ですが、敗北の際に真のスポーツマンの姿を見る事も素晴らしい事です。
渡部暁斗選手、お疲れ様でした。 捲土重来を期待しています。
真のスポーツマンシップに直球勝負。