貴乃花の生き様

※※※2月3日(土)※※※

日本相撲協会の役員(理事・定員10人)の候補選挙が行われ、11人が立候補しましたが貴乃花親方は落選しました。

貴乃花一門から2人を擁立し、阿武松親方(元関脇益荒雄)は当選しましたが、貴乃花親方は2票で最下位となり、大差の落選でした。

この結果について、ワイドショーや夕刊紙・週刊誌は、「貴乃花、孤立、惨敗」だとか、「貴乃花一門、分裂」だとか大騒ぎしていますが、なんか違うと思います。

元々、貴乃花一門は8人しかおらず、昨年、時津風一門を離脱し、協力関係となった無所属の錣山親方ら3人を加えても11票しかありませんでした。

この様な状況下で貴乃花一門から2人立候補したことの真意を分析することが重要ではないでしょうか。

私は、今回の選挙には、早くから貴乃花一門としては阿武松親方を立てることを決めていたと思います。

その理由は、秋巡業中に起きた元横綱日馬富士関による暴行事件で、巡業部長でありながら協会への報告を怠ったなどの理由で1月4日に理事を解任されたからです。

今回、出馬しなければ、理事会にも参加できる役員待遇委員を維持も維持できる立場でもありましたし、1期2年は理事を外れることの方が得策でもありました。

しかし、敢えて貴乃花親方が選挙に打って出たのは、私は無投票を阻止せんがためだと考えています。

つまり、自分自身は出馬する事だけが目的ですから、自身の1票だけで良かった訳です。 そして、返す刀で山響親方へ一門票3票を回して、合計8票で当選させました。

これで、今後は山響親方シンパは貴乃花一門と盟友関係となりました。 玉砕というより、2年後を睨んだち密な計算の上に立った、貴乃花親方と一門の戦略だったのではないでしょうか。

誤算は、1票のはずが2票だったことですが、この1票は、貴乃花親方の長男の妻の父にあたる陣幕親方(元前頭富士乃真)の1票だった様です。

この様な作戦が練り上げられた選挙前は、珍しく笑顔を見せましたが、選挙後はまた、仏頂面に戻りましたが、これはこの真意を理解しない報道陣やコメンテーターに向けた抵抗に感じられます。

如何でしょうか? 私は変わり者と言われようと、断固、変わり者親方を支持します。 だって、お互い8月12日生まれの変わり者同志ですから。

貴乃花の生き様に直球勝負。