大相撲改革の旗手

※※※1月16日(火)※※※

何年か前の事ですが、ある新聞に、 新成人にまつわる言葉として「可惜身命あたらしんみょう)」が紹介されていました。

可惜身命」とは、「体や命を大切にすること」です。 可惜」=「あたら」は、私達も良く使う「あたら若い命を・・・」の「あたら」で、「惜しくも」といった意味です。

「可惜身命」の反対の言葉は、 「不惜身命ふしゃくしんみょう)」=「自分の身体、命を大切に生きるが、  信じる道を究めるためには、身体、命を惜しまない。」です

この言葉は、貴乃花が横綱に昇進した時(1994年)、 昇進伝達式の使者に「相撲道に『不惜身命を貫く所存です」と口上を述べた事で知られています。

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前年、大関に昇進した時の挨拶は、  「今後も『不撓不屈ふとうふくつ)』の精神で、力士として 相撲道に『不惜身命(ふしゃくしんみょう)』を貫く所存でございます。」 でした。

不惜身命」は、もともと仏教用語で、  「仏道を修めるためには、みずからの身体、  命もかえりみない。」ことを意味します。

ちなみに、この「 不惜身命」という言葉は、俳優の緒形拳さんが大切にされていた人生訓だったようで、貴乃花関は緒方さんから、この言葉を貰ったと言われています。

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ここのところ、テレビのワイドショーの主役となっている貴乃花親方ですが、頑として姿勢を崩さないのは、これらの人生観が自身の血肉になっているのでしょうね。 頑張れ、貴乃花。

大相撲改革に直球勝負。