成人式について

※※※1月8日(月・祝)※※※

今日1月8日は、全国各地で「成人の日」の催しが開催されましたが、かつては1月15日が成人の日となっていました。 現在は月曜日が成人の日になるようにカレンダーが調整されています。

成人式の歴史を振り返りますと、「20歳が成人」という考え方は意外にも歴史が浅く、第二次世界大戦が終わった直後の1946年に埼玉県の蕨市で日本で始めての成人式が行われました。

戦後の厳しい社会情勢の中で、将来を担う若者たちを激励しようということで当時の蕨町が青年祭を企画し、これを「成年式」と呼び開催したことが起源だそうです。

この企画が好評を博し、全国的に普及させようと言う運動が起こり、「成人の日」が制定されました。

そもそも、成人の儀式の発祥は、「元服」だとされています。 「元服」とは、主に16歳の男子がそれまでの髪型を大人の髪型へと替えるイベントでした。

烏帽子(えぼし)」を付けるようになるのも元服以降なので、元服の事を「烏帽子式」と呼ぶ事もあったようです。

女性の場合は元服はありませんでしたが、それとは別の「裳着(もぎ)」と呼ばれる通過儀礼があ、これは、特に位の高い家柄の女性が、裳と呼ばれる腰下の着物を付けるための儀式でした。

この通過儀礼を過ぎると、当時の女性は子供から大人になったとみなされ、結婚する事もできるようになり、さらには、服だけでなく化粧をすることや、眉を剃って化粧の際に眉を書く事もこの儀式のあと許されるようになります。

「元服」や「裳着」は上流社会の通過儀礼でしたが、一般大衆には「褌祝(ふんどしいわい)」という通過儀礼があり、これが成人式でした。

これは、「褌」が一人前の男性しかつけることが出来ない下着であった事に由来しており、16歳が近づくと褌を初めて締めて、大人の仲間入りをするという儀式でした。

馬鹿騒ぎをする「成人式」の在り方や「18歳成人」の導入について様々な意見がありますが、今一度、「成人式」について国民的な議論を巻き起こして欲しいものです。

成人式に直球勝負。