QUテストの目的

※※※12月19日(火)※※※

昨日の続きです。

楽しい学校生活を送るためのアンケート「Q-Uテスト」は、子どもたちの学校生活における満足度と意欲、さらに学級集団の状態を調べることができる質問紙です。

「Q-Uテスト」の目的 ・・・ 日常の教師の観察だけではどうしても気づけない子供の内面部分や大人からすると意外な感情を抱いている子ども達の、教師の観察と子どもの実態のズレを補うのがQ-Uテストの目的です。

1.「学級満足度尺度」・・・「友達にいやなことをされると感じるか(被侵害得点)」、「先生や友達に認められていると感じるか(承認得点)」という2つの側面から,子どもたちの学級生活の充実度が分かります。

2.「学校生活意欲尺度」・・・友達・学習・学級の3領域(中学以上は、友人・学習・学級・進路・教師の5領域)について、子どもが積極的に取り組んでいるかどうかが分かります。

3.「ソーシャルスキル尺度」(※ハイパーQUのみ)・・・  他者への気遣いを中心とした「配慮のスキル」と他者への積極的な働きかけを中心とした「かかわりのスキル」をどのくらい身につけて発揮しているかが分かります。

これらの検査分析から、

①1人1人のデータから、不登校になる可能性の高い子ども、いじめを受けている可能性の高い子ども、学校生活の意欲が低下している子どもなどを発見し、早期対応につなげます。

②学級全体のデータから,「なれあい型」、「管理型」など、集団の傾向をタイプ別に把握します。

③この結果から、教師はこれまでの指導を見直し、問題解決に向けて学級経営や授業を工夫することができます。

子ども達のきめ細やかな観察に、「教師のかん」ではなく、科学的・客観的な手法を取り入れる必要性があると強く感じています。

子ども理解に直球勝負。