3歳になる孫は「アンパンマン」に熱中です。 アンパンマンといえば、2013年に94歳で亡くなられたやなせたかしさんの大傑作です。
アンパンマンは、 丸い顔に丸い鼻、赤いほっぺで、私はよく似ていると言われることもあり、好きなキャラクターです。
さて、アンパンマンが誕生したのは、今から40年前といいますから、日本人の50歳代の人は皆アンパンマン世代といえます。
このアンパンマンは、やなせさんの過酷な戦争体験から作られたキャラクターと言われています。 お腹が空いて困っている人に自分の顔をちぎって与えるという、あの場面はその象徴です。
「正義のための戦争なんてどこにもない。 正義はある日突然逆転する。 正義は信じがたい。 逆転しない正義とは献身と愛だけだ。」 これが、顔をちぎる根拠です。
「正義の戦いなんてない。 だから正義の名の下に相手を殺してはならない。」と考えるやなせさんのアンパンマンは、適役のバイキンマンも完全にはやっけません。
その根底には、善も悪も絶対的なものではなく、相対的なものという思想があります。 絶対に正しいことは、自己犠牲も辞さない「献身と愛」だけなのです。
「見返りを求めない献身的な愛」こそ、普遍の正義です。 我が孫もアンパンマンの心を持つ大人に育って欲しいものです。
アンパンマンの心に直球勝負。