バンザイについて

※※※11月30日(木)※※※

テレビ・新聞を始めとしたマスコミ報道で、連日、大相撲の話題が報道されていますが、今日は、先場所40回目の優勝を果たした千秋楽で横綱白鵬が行った「万歳」についての考察です。

先ず、「万歳」の読み方は、「 ばんざい 」、「ばんぜい」、「 まんざい」、「 ながよ」などがあるようです。

 
ばんざい 」・・・ ①めでたい時や嬉しい時,長久を祈る時などに唱える語。(両手を頭上に高く振り上げる動作を伴う)  ② 打開の方法がないこと、困ってなるがままにまかせること。(降参、お手上げ) ③ 野球で,野手がフライをとろうとして目測を誤り,頭の上を越されること。

ばんぜい」・・・ ①万年。長い年月。 ②いつまでも生きること,栄えること。めでたいこと。  ③貴人の死。  ④長寿・長久を願って,また,祝福していう語。(感動詞的に用いる)

まんざい」・・・ ①非常に長い年月。万年。また,いつまでも生きたり,栄えたりするよう祝う語。 ②年頭に家々を訪れ祝言を唱え,舞を見せる門付(かどづけ)芸能。

「万歳」・・・ 元々は中国に於て使用される言葉で「千秋万歳」の後半を取ったものです。 天安門には、「中華人民共和国万歳」と「世界人民大団結万歳」のスローガンがあります。

「一万年」で皇帝の寿命を示す言葉であり、本来皇帝に対して以外では使わず、諸侯の長寿を臣下が願うときは「千歳(せんざい)」を使っていたとされています。

中国語では、「ワンスイ」あるいは、「ワンソェー」、韓国・北朝鮮語では、「マンセー」、「マンセ」と発音するそうです。

ロシア語では、「ウラー  」、イタリア語では、「ヴィヴァ」、スペイン語では、「ビバ」、フランス語では、「ヴィーヴ」が使われ、いずれも、次に讃える人名や組織名、国名などを続けます。(例:ヴィヴァ・イタリア、ヴィーヴ・ラ・フランスなど)

いずれも、「生きろ」という意味で長生きを願うことになり、万歳と同様の意味だそうです。

ドイツ語では、ハイル(Heil)という言葉が使われており、ナチス時代には「ハイル・ヒトラー」という言葉が、「ヒトラー万歳」という意味で使われたことは有名です。

さて、この様な歴史のある「万歳」という言葉を、横綱白鵬が、あの場所で、あの状況の中で、あの様な使い方をしたことについて、あなたはどの様に感じになりましたか?

日本の「万歳の歴史」に続く。

バンザイの使い方に直球勝負。