子どもを産む機械

※※※11月22日(水)※※※

自民党の山東昭子・元参院副議長が21日の党役員連絡会で、「子供を4人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰することを検討してはどうか」と発言したと報道されています。

「女性活躍社会で仕事をしている人が評価されるようになって、逆に主婦が評価されていないという声もあるので、申請制にして希望者を表彰したらどうか」との趣旨だそうです。

女性の出産をめぐっては、2007年に当時の柳沢伯夫厚労相の「女性は子どもを産む機械」と発言、09年には当時の麻生太郎首相が「(自分には)子どもが2人いるので、最低限の義務は果たしたことになるのかもしれない」と発言しています。

いずれの場合も、陳謝し、発言を撤回されています。 その理由は、「女性は子供を産むべし、女性は子供を産むことが責務」という思想があります。

しかし、その発言の裏には、「産めなくても産めない女性」、「産む・産まないを選ぶ権利」の侵害があることに気付いていないという人権上の問題があります

そこの部分に思慮せず、「4人以上産んだら(いくら自己申告とは言え)表彰します」というのは、両大臣と本質的に同じ発想です。

産めよ、増やせよ、それが女性の使命なのだ」とばかりの発想。 何故、かくも低次元の発言や政策提言をするのか理解に苦しみます。

人間の尊厳に直球勝負。