積極的平和主義を

※※※8月14日(月)※※※

広島・長崎への原爆投下から72年、先日、「第2の白血病」が増えている現状を伝える報道番組を観ました。

第2の白血病」の正式名称は、「骨髄異形性症候群(MDS)」と言います。

いわゆる「原爆症」とは、①熱線・爆風による創傷や熱傷、 ②放射線被曝による急性放射線障害、 ③放射線被曝による晩発性障害(白血病、白内障)などが挙げられます。

中でも「白血病」は、血液のがんといわれ、遺伝子変異を起こした造血細胞が増殖し、正常な造血を阻害したり、血液中にも白血病細胞が溢れてくる病気で血液疾患です。

被爆者の中に、被曝後72年を経て、再び、この「白血病」を発症する者が増加していると言う内容でしたが、これが「第2の白血病」の問題です。

72年前、原爆の放射線は1千分の1㎜にも満たない傷を被爆者の染色体に付けました。 72年前の被曝で傷付いた染色体が、72年をかけて全染色体を破壊し、再び白血病を発症します。

正に、終わることの無い生き地獄です。 「いつまでも、自分の中にいる原爆と戦っている。」という被爆者の言葉が胸に残りました。

さて、北朝鮮とアメリカ合衆国によるチキンゲーム。 お互いに強い言葉で相手を罵倒し、国民を鼓舞していますが、このチキンゲームの主力武器が核兵器です。

絶対に核戦争は起こらないと確信していますが、万が一、どちらかが核兵器を使った場合、その犠牲になるのは数知れぬ、罪もない一般庶民です。

そして、その禍いは筆舌に尽くせぬ生き地獄を一般庶民にもたらします。 愚かな指導者の、愚かな発言や行動の抑止をするという重要な役割が日本に求められています。

積極的平和主義」と言う言葉を、今、使わないで何時、使うのでしょうか? 日本の存在価値は、こういう事態の時にこそ発揮しなければならないのではないでしょうか?

核兵器の無い社会に直球勝負。