少年時代の原風景

※※※7月16日(日)※※※

いよいよ夏休みです。 私が小学生の頃、休み中の宿題帳だった「夏の友」は、7月中に全て終え、後は、ほとんど毎日水泳と野球だけで過ごすというのが夏休みの生活でした。

その水泳もプールではなく、近所にあった「出坪(でつぼ)」と呼ばれる地下水のわき出る、廻りが木杭で囲まれた、直経約10m、深さは約2mくらいのほぼ円形をした「ため池」です。

この池の中央には直経1m、深さ5mくらいの湧き水が出る穴がありました。 この中へ潜ることは技術と同時に度胸も必要で、この穴への潜水は、やんちゃ坊主としての試金石でもありました。

画像に含まれている可能性があるもの:雲、空、木、植物、草、屋外、自然

池には魚も泳いでおり、特にこの穴の中には多くの魚が集まっていました。 私にとっては、この穴への突入は、大いなる「冒険」であり、「発見」があり、貴重な「体験」でした。

池から上がるとラジオからは高校野球の実況中継が流れており、3時頃になると、あんパンとラムネ、アイスキャンディーを売りに来るおじさんを待ち焦がれたものです。

但し、あんパンとラムネは高くて買えず、いつも5円のアイスキャンディーでした。 なんとも、のんびりした様子ですが、全く勉強のことなど考えることもない毎日でした。

大人になり、井上陽水の「夏模様」を聴く度に、この情景が浮かびます。 この「出坪」での思い出、これが私の少年時代の原風景です。

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、立ってる(複数の人)、海、空、ビーチ、子供、屋外、自然、水

さて、貴重な夏休み。 日頃は塾や習い事に追われている子ども達も、長期休暇中に様々な「冒険」をし、未知なることがらを「発見」する、自然「体験」に是非、挑戦して欲しいものです。

勉強をすることの意味、いじめは何故いけないのか等々、頭で考えるのでなく、人から教えられるのではなく、自らの「3ケン」で学び取る、有意義な夏休みにして欲しいものです

少年時代の原風景に直球勝負。