違うだろ~の本質②

※※※7月13日(木)※※※

昨日に引き続き、「違うだろ~の本質」、今日はその②です。

作日書いた殺人犯・美達のケースと、桜蔭高校 → 東大 → 国家公務員(厚生省) →  ハーバード大学院 → 国会議員と歩んだ彼女のエリートコースは全く異なっています。

しかし、幼少時代に硬直した価値観を押し付けられたという観点では、両者は極めて似ていると、岡本氏は指摘します。

また、もし彼女が「両親が示す以外の価値観を認められない家庭環境」で育っていたとしたら、相当に息苦しかったはずである。

そして、彼女はそれぞれの段階で相当な努力をしたにも関わらず、「それが当然」と考えられているような環境の中で、自分を認めて貰えなければ、①心の中に鬱屈が溜まり続けた可能性がある。

多分、彼女は、②自分自身の中に溜り続けた鬱屈をバネに、エリートコースを「前へ、前へと逃亡」を続けてきたのかも知れない。

そう考えると、③「私の心を傷つけるな」、「私が受けてる痛みがどれくらいあるか、お前分かるか」というセリフも腑に落ちる、と結論付けています。

2015年に脳腫瘍で亡くなった岡本氏が最後に書いた本のタイトルは、「いい子に育てると犯罪者になります。」だったそうです。

違うだろの本質に直球勝負。