雨降れば傘をさせ

※※※4月22日(土)※※※

子どもの頃、父母から良く言われた言葉に「雨が降れば傘をさせ」というのがあります。 これは、大阪の船場で古くから伝えられる格言だそうです。

要するに、「つまらないことをグタグタ言ったり、考えたりせずに、やるべき事をさっさとやれ」という戒めです。

私はこの言葉を思い出すたびに「大飯原発再稼働」を連想してしまいます。 原発事故の恐ろしさを経験した我々は、出来るだけ早く原発に依存しない生活の傘を差さなければなりません。

そのためには、先ず、政府が私達に原発に依存しなければならない理由、電力の需給の詳細な見通しを明らかにすることが重要と考えます。

日本の経済活動に必要な電力量、日本人が生活するに必要な電力量を明らかにした上で、どれ位の電力量が不足し、どれ位の節電が必要なのかを先ず示して欲しいというのが正直な気持ちです。

発に依存する生活の恐怖を考えれば、今の電化生活を根底から考え直す位の心意気を、私は日本国民は持っているはずです。

私たち日本人は、日本の国土を汚染し、日本国民の命の危険を侵してまで、果てしない便利さを追い求めるつもりは毛頭ありません。

世界の経済競争に勝利しても、日本国土が荒廃したのでは本末転倒です。 原子力発電推進のスローガン、「原子力発電が最もクリーンで安価」 この言葉も本末転倒思考です。

原発は一度事故を起こせば、広範囲且つ長期間に渡り国土を汚し、莫大な補償費が必要となります。 これらを勘案すれば、「原子力発電が最もダーティーで高価」であることを、私達は経験したばかりです。

その反省の舌の根も乾かないうちに、何故、今、そんなに急いで原発再稼働なのでしょうか? その判断の裏に何が隠されているのでしょうか? 私達は、そこに目を向けなければなりません。

日本人よ、急ぐ事なかれ。 雨が降れば、傘を差せば良いのです。

原発再稼働問題に直球勝負。