安倍内閣の閣僚らの失言が止まりません。 この失言続きについては、「自民党一強からくる緩みでは」と言われていますが、失言大臣らは押し並べて高学歴&高キャリアです。
金田勝年・法務大臣 → 1973年、一橋大学経済学部卒、大蔵省(現財務省)入省。 1995年、秋田県選挙区で初当選。
「テロ等準備罪法案は成案を得て後、国会提出後に議論を重ねていくべきもの」との文書を記者に配布し問題となる。 また、国会審議で毎度の如く失言・迷走発言を重ねている。
務台俊介・内閣府政務官 → 1980年、東京大学法学部卒、旧自治省入省。 2012年、長野2区で初当選。
被災地を訪れたとき長靴がなかったため、係員に背負われたことで批判される。また、後日の講演で「長靴業界は(あれで)だいぶ儲かった」と発言し、さらなる火種となる。
稲田朋美・防衛大臣 → 1981年、早稲田大学法学部卒、1982年、司法試験合格。 2005年福井1区で初当選。
森友学園関連の野党追及のなかで、森友学園が起こした訴訟で「(弁護士として)裁判を行ったこともない」と答弁し問題となる。
今村雅弘・復興担当相 → 1970年、東京大学法学部卒、同年、国鉄(現・JR九州)に入社。 1996年、佐賀県2区で初当選。
記者会見で原発事故に伴う自主避難者について「本人の責任」と発言し問題に、また、記者に対して「出て行け」と放言。
山本幸三・地方創生担当相 → 1971年、東京大学経済学部卒、同年、旧大蔵省入省。1993年、福岡4区で初当選。
滋賀県で行われた講演で「学芸員はがん、一掃をしろ」と発言。 学芸員に対しても、そして、全国のがん患者に対してもあるまじき発言を放つ。
こう並べてみると、失言大臣はトップ大学を卒業し、その後、官僚で要職を経験している高学歴で成功者の皆さんばかりです。
そうなると、一般人からすると高学歴は変人かとなってしまいます。 同時に高学歴者に対する不信感、高級官僚に対する不信感がふつふつと沸いてきます。
政治評論家は、「高学歴やキャリアのなかで、他人の視点から問題状況を見るという習慣と訓練が欠乏しているということが、失言の主な原因」と分析しています。御意。
そんな中、今日は、中川俊直・経産省政務官(日本大学文理学部 卒、2012年広島4区で初当選)が女性問題で突然辞任したとの報。
その理由は、不倫・重婚、ストーカーで訴えられているというとんでもない行動によるものです。 だめだ、こりゃ。
政治家の資質に直球勝負。