カジノ法案の屁理屈

※※※12月6日(火)※※※

今日、カジノを合法化する統合型リゾート(IR)推進法案カジノ法案」が、たったの5時間33分の審議時間で衆議院本会議を通過し、参議院へと送られました。

衆議院の委員会での強行採決に際して、日本維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)は、カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)整備推進法案をめぐり、民進党が審議入りに反対している国会情勢について、次の様に述べています。

①「民進党が『なぜ急ぐのか』とバカなことをいっているが、法案は3年前に提出されている。 3年間、何してたんや」と噛みつきました。

②さらに「(審議入りに反対なのは)政治的に僕に対する民進党の嫌がらせだ。 彼らは国民の方を全く見ず、日本のことも考えず、党利党略、個人的な好き嫌いで物事を考える。まあ、バカな政党だと思う」と批判しました。

③また、「IR=依存症が増える」という批判に対しては、「何のエビデンス(証拠)をもっていってんのかね」と指摘し、「シンガポールではIRができ、依存症対策をしたことで依存症患者は減っている。 でたらめなことがどんどん伝わることは非常に問題だ」と主張しました。

①について、3年も前に提出されているにも関わらず、国会で審議されなかったこと自体、この法案に大きな問題があると言うことです。 また、3年間も野ざらしにしたのは、自民党も同罪です。 これは、おかど違いの八つ当たりです。

②について、大阪府舞洲の開発に「カジノ法案」を利用したいだけの大阪府知事の戦略に、どの政党も乗らなかっただけのことです。 ただ、自民党だけは、憲法改正への協力を得たいが為にこの法案成立に賛同しているだけの田舎芝居です。 天下の公党をバカな政党という程度の悪さこそ、問題です。

③「IRができて、依存症対策をしたことで依存症患者が減っている」という根拠のない主張こそ、でたらめな情報です。

米国大統領選挙で、デタラメ、大ボラ、そして、何とも品の無い演説を繰り返したトランプ氏でしたが、大阪府知事のこの方も負けず劣らずの屁理屈と下品さ。

ただの「アジテーター」の範疇の政治家としか思えません。

カジノ法案の屁理屈に直球勝負。