アンパンマン命

※※※9月16日(金)※※

漫画家、やなせたかしさんの名作「アンパンマン」。 丸い顔に丸い鼻、赤いほっぬぺというアンパンマンは、私の顔によく似ているとよく言われます。

私の初孫、2歳6か月もアンパンマンが大好きで、もうアンパンマンなしでは一日が過ごせません。

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さて、この「アンパンマン」が誕生したのは今から40年前といいますから、日本人の50歳代の人は皆アンパンマン世代といえます。

このアンパンマンは、やなせさんの過酷な戦争体験から作られたキャラクターだそうです。

困っている人に自分の顔をちぎって与えるという、あの場面は、貧困にあえいだあの時代を表す象徴だと言われています。

正義のための戦争なんてどこにもない。 正義はある日突然逆転する。 正義は信じがたい。 逆転しない正義とは献身と愛だけだ。」 これが、顔をちぎる根拠です。

「正義の戦いなんてない。 だから正義の名の下に相手を殺してはならない。」と考えるやなせさんのアンパンマンは、敵役のバイキンマンも完全にはやっけません。

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その根底には、善も悪も絶対的なものではなく、相対的なものという思想があります。 絶対に正しいことは、自己犠牲も辞さない「献身と愛」だけなのです。

「見返りを求めない献身的な愛」こそ、普遍の正義です。

アンパンマンの心に直球勝負。