品性下劣な表現力

※※※6月16日(木)※※※

①「民進党には、もれなく共産党がついてくる」、②気を付けよう、甘い言葉と民進党」、この2つ言葉、あろうことか、「美しい国、日本」の首相の言葉です。

①「民進党には、もれなく共産党がついてくる」のフレーズは、6月11日の松山市で講演での首相の発言です。

「野党統一候補というものではなくて、共産党、民進党の統一候補。 民進党には、もれなく共産党がついてくる」と野党共闘を皮肉ったものです。

しかし、「自民党には、もれなく公明党がついてくるじゃないか」と言われるように、この発言は正に自分に返ってくる「ブーメラン発言」ではないでしょうか

②「気を付けよう、甘い言葉と民進党」のフレーズは、6月13日、大分市内の演説での首相の発言です。

民進党が自衛隊解消を党綱領に掲げる共産党と参院選で野党統一候補を擁立することを踏まえ、「統一候補といえば聞こえはいいが、だまされてはいけない。 『気を付けよう、甘い言葉と民進党』だ。 忘れてはならない」と述べています。

犯罪防止の標語をもじって公党である「民進党」を「非合法政党」みたいな扱い、まるで、公党を「危険視」するような発言ではないでしょうか。

※相手の話を聞き、そして相手に答えることで議論を深め、相手を説得する中で、国民に自らの考えを伝えることこそ、政治家にとっての使命であり、その政治家の「言葉」は重いとものです。

この様に品性下劣な発言、しかも、それが一国の首相の発言となれば、これは「政治問題化」しても当然ではないでしょうか。

一国の首相が、公党を「口汚く罵り」、「決めつけやレッテル貼り」、「誹謗中傷」することが演説だと思っているとすれば、それ自体が日本の危機状態だと感じられてなりません。

政治家の言葉に直球勝負。