~ ~ ~ 像さん、像さん、お鼻が長いのね。 そうよ、母さんも長いのよ。~ ~ ~
この「ゾウさん」の歌は、実はゾウさんの悪口を言う歌なんだと作詞されたまどみちおさんが解説されていたと、幼馴染の太田信成(おおたしんじょう)君から教わりました。
鼻の長いゾウさんを、「ゾウさん、ゾウさん、お鼻が長いのね」って、猫と犬とニワトリが「変だね」「おかしいよね」って笑いながら問いかけているのだそうです。
これに対して、ゾウさんは「そうよ、母さんも長いのよ」って答えているのが、この歌の構成だそうです。
子供たちやお父さん、お母さんに様々なネタを駆使して、人権の尊さを教えている私の幼馴染は、その後、ゾウさんにこう語らせるのだそうです。
「ニワトリさんの赤いトサカ、ステキだね。 ネコちゃんのピンと張ったおひげもかっこいいね。 イヌ君のくるっと巻いたシッポもかわいいよ。」と。
実はニワトリは自分の赤いトサカにコンプレックスを持っていました。 同じようにネコは自分のひげ、犬は自分のシッポにコンプレックスを持っていました。
「みんながどう思っているんだろう? どんなふうに見られているんだろう?」と心配していたのです。
それをゾウさんから、ステキ、カッコイイ、かわいい、と言われて、そこで初めて自分のコンプレックスから解放されて、逆に自分の特徴に自信を持つようになるんです。
そして、違いを認め合い、お互いを尊敬しあう仲間の関係になっていくと言うことを子供たちに教えています。 まさに、オンリーワンの自分ですね。
そして、私の幼馴染の取り組みもまたオンリーワンの取り組みです。 がんばれ、信成先生。
直球勝負。